森に導かれるように

大学時代に北海道の農山村地域を訪れて以来、雄大な自然の中でいきいきと人々が暮らす風景を未来に渡って残していくにはどうしたら良いのかということをずっと考えてきました。

下川町に2010年に移住して以来、地元の子どもたちへの幼・小・中・高校15年一貫の森林環境教育や、住民の人たちと一緒におこなう森の場づくり、そして、有効活用されていなかった地元の広葉樹材の乾燥事業などに取り組んできました。
2022年には、広葉樹の乾燥事業と合わせて、下川に根ざした木材専門の地域商社を担うべく、下川たてじま林産株式会社を立ち上げました。
さまざまな方々のおかげで、この土地から授かった木材です、と言える広葉樹材を取り扱うことができるようになりました。現在、下川町産広葉樹無垢材での家具製作や、北海道産の針葉樹・広葉樹の集成材やフローリングなどの内装用部材を取り扱っています。

自然と人がいかしあいながら、楽しく暮らし続けられる地域に暮らしていたいと思っています。
かつてガンジーは「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。」と言いました。
「自然と人がいかしあう共同体はいかにして可能か」その問いを問い続け、見たいと願う変化の一部に自分自身がなるプロセスとして、活動していきたいと考えています。