木と土のマンションリノベーション2

木と土のマンションリノベーション2

木と土のマンションリノベーション1の施工中に、野田左官店さんの土壁塗りワークショップに参加されたTさんご家族。

自然素材の空間に魅せられ、お住まいのマンション1室をリノベーションすることになりました。

一年程前に新建材で全面リフォームしたばかりでしたが、壁天井には土を塗り、床は無垢板とい草畳に、

建具もタモの無垢材を使い、不便だった方開きドアから引き戸に更新しました。

 

わずか10帖ほどの寝室のみの改修でしたが、Tさんの暮らしにどんな変化があったのか、

お引き渡し後にお話を伺いました。

 

 

■どうして自然素材での改修をしようと思いましたか?

→職人の皆さんのお話や仕事に対する姿勢、作り出すもの、自然からの頂いたものの力、その合理性が疑問なく納得できました。

 引っ越しをして、この地に住むにあたり非常に大切なことが得られるという実感が、施工前から感じられたことが決め手でした。

→引越しをしてきた際にリフォームを行なっており、全ての部屋を再リフォームするのではなく、人生で一番長い時間を過ごし、深く息を吸う寝室の施工をお願いしました。

 

■すみ心地はいかがですか?

→すべて天然のもので住空間を纏うと、自然との一体感や繋がりをより強く感じるようになりました。

 この土地に、この自然の中に住まわせてもらっている感覚が、非常に心地よく自分たち家族に落とし込まれてきて、

 気づくと、自然とこの部屋に来て外を眺めていることが多くなりました。

→引越し後、すぐに行った一般的なリフォームで壁紙も新しくしていましたが、すぐに結露で剥がれるなど、トラブルが発生していました。

 今は、土壁・木材・畳、周りを覆うものは全て天然素材となって、その素材の持つ優れた調湿機能により、結露は全くなくなりましたし、

 以前感じられた喉の痛みはほとんど感じないようになりました。(湿度計で測ったところ、見事なまでに適度な値を示しています。)

 

■きっかけとなったワークショップについて

→野田さんのワークショップに参加させていただいた時に、野田さんからのお話を伺い、土の持つ力、天然素材の持つ力を聞かせていただき、

 これらの素材が太古の昔から現代に至るまで、人の生活に関わり続けることのすごさや納得感を得たことが、私たち家族がマンションリフォームを決断したきっかけでした。

 そして、自ら土壁塗りをさせていただくことで、その天然の力をより強く感じたいという思いで、一部を施工させていただきたいとお願いしました。

→引越しをしてきて、この土地に根を張るにあたり、土地のものを壁に取り入れたいと考え、落ち葉や少量ですが譲っていただいた土を壁に混ぜていただきました。

 この部屋の根っこが土地に繋がっているような気がして、心に安心感が感じられるようになっています。

 

 

木と土のマンションリノベーション2

所在地/北海道札幌市

構造規模/RC造マンションの1室

改修床面積/16.5㎡

施工/野田左官店・621・木村建設

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