十勝の家2
川沿いに建つ2階建てのコンパクトハウス。1階の前面道路は人や車通りも多いため、2階リビングとして川に対して眺望を得られる設計とした。現在は、1階には寝室や納戸を計画したが、老後は1階だけで暮らせるよう、LDKを1階に移行できるよう間仕切りの位置を工夫し、キッチンの配管経路などを事前に検討している。この方法であれば、2階リビングを選択しても、老後も安心して住まうことが出来る。設計者は、そのような担保を確保しながらも、きっと日当たりと眺望の良い2階が生活の拠点になるだろうと予測している。
2階リビングの様子。この住宅は地域材のカラマツを集成材にして、工場でプレカットしている。こうすることで、無垢材手刻みでなくても地域材を使うことが出来る。
2階リビングからは、川に対して眺望が開ける計画になっている。
街中でも風景と暮らす家づくり。景色に目が向かうように、壁の分量を増やし余白をたっぷり設計した。
スタンダードハウスであるが、建具や造作家具は注文制作しています。引手など沢山の人が触れる場所には無垢材を使い耐久性良く質感豊かに、それ以外の面材は白い化粧合板としてメンテナンスの簡易化やコストバランスの良さに重きを置いてみました。北海道産の無垢材を細かくパーツ化して、全体に散らすことで、上質なアクセントにしています。
照明計画は、明るい部分と暗い部分の差がはっきり出るように計画しています。
祭りの時期には河川敷の花火大会も家から見ることが出来る。
家に明かりが灯った外観。近所を散歩していてふと見ると、心が温かくなる佇まいを目指しています。
十勝の家2
所在地 / 北海道十勝地方
家族構成 / 夫婦+子供2人
構造規模 / 木造2階建
敷地面積 / 240.00㎡
建築面積 / 60.00㎡
延床面積 / 118.00㎡
建築設計 / HOUSE&HOUSE 一級建築士事務所
施工会社 / 株式会社木村建設
写真撮影/ 箕浦伸雄さん